今週の週刊文春・新潮(13.11.14)には
まだまだ言いたいことがあるのですが、
バカ記事に怒ってばかりいるのも
精神衛生上よくないので後回しにして、
今週見つけた良質のお薦め記事の
ご紹介を先にしましょう。
まずは週刊朝日(13.11.15)
「テニス派 美智子さま 紀子さま、
スキー派 雅子さま 愛子さま、
スポーツから浮かぶ意外な素顔」
皇室とスポーツの縁が深いことは
割と知られていることですが、
この記事は8ページにわたって
天皇・皇族方とスポーツの関わりを
じっくり書いていて、
好感が持てる内容です。
「テニスのプレーには人柄が出る」と、
天皇陛下や皇后陛下、皇太子殿下、
秋篠宮殿下らのプレーのスタイルの
違いを書いているところなど
なかなか面白く、自然な親しみが湧きます。
また、皇太子ご一家のスキーが
雅子妃殿下のご病気の治療や
ご一家の絆を強めるのに大きな
役割を果たしていることもわかります。
ところが、
天皇皇后はテニスばっかりやって
公務に熱心ではないとか、
雅子妃はスキーやって遊べるのに
公務はできないのかとか、
バッシングに勤しんできた
非道なメディアがあります。
週刊文春です。
世間で言われる右とか左の立ち位置と、
天皇・皇室への敬愛の念の有無は、
全く無関係なのです。
もう一つ注目の記事は、
サンデー毎日(13.11.17)の
「美智子さまが感銘
五日市憲法と人権・平和への思い」
高森師範がブログで
「皇后陛下の立憲主義へのご見識」
「皇后陛下の立憲主義へのご見識」
と題して書いている、
皇后陛下お誕生日のお言葉について
記事にしています。
「この1年、印象に残った出来事やご感想を」
という大まかな質問に対して、
あえて憲法論議に触れ、
しかもかなり多くの分量を割いて、
明治時代に民間で作られた憲法試案
「五日市憲法」に触れられ、
日本では明治から市井の人々に
既に民権意識が育っていたことを
皇后陛下は指摘されたのです。
政治介入にならないよう、
極めて慎重な言いまわしをされていますが、
このお言葉は現政権に見られるような
立憲主義を蔑ろにする傾向に
対する警告であるとしか
受け取りようがありません。
週刊文春や新潮は
このお言葉を無視しました。
記事にしたのは
サンデー毎日でした。
自称保守メディアは、
天皇皇后両陛下が
何を考えておられるかなど、
本当は知りたくもないのです。
都合が悪いから。
本当に両陛下の声に耳を
傾けようとしているのは、
実は「左派」メディアだった、
なんてこともあるのです。